RollingStone誌で、「イッテンヨン」でIWGPヘビー級選手権を行う
棚橋弘至選手とケニーオメガ選手のインタビューが掲載されていますね。
てか、RollingStoneJapanってすごいですね!非プロレス雑誌なのに。
それだけ、読者層にプロレスファンがいるってことなんでしょうね。
そして、それだけ新日本プロレスが支持されてるってことですよね。
G1クライマックス後に勃発した、お互いのプロレス観を巡る「イデオロギー抗争」。
2018年の新日本プロレス最終戦の後楽園ホール大会で、一旦はその幕は下ろされたかのように思えましたが、舌戦はいまだ続いているようですね。
ケニー・オメガ選手の主張をざっくりとまとめたら、
「古い考え方を押し付けているに過ぎない。日本のファンの熱狂、それから世界からも注目される理由は、そんな古い考えを革新したからだ」
”老害”という言葉を用いたのにはびっくりしましたね。
それに対し、棚橋弘至選手も応えています。
「チャンピオンとしての責任感が感じられない。過度な興奮を煽るだけの世界の先にあるのは焼け野原だ。長期的な目線でいったら続けていいスタイルではない。」
少し要約し過ぎたところもありますが、こんな感じだと思います。
とても難しいところですよね。
でも、ケニー・オメガ選手を「品がない」と言うってことは、
ケニーファンの方のことも「品がない」って言ってるのと一緒だと思うんですよね。
G1後のやりとりでずっと思ってきたことなんですけど。
あれと一緒だと思うんですよ。
東京の港区?青山のあたり?でしたっけ。
児童相談所を設けよう、ってときに、そこの住民の方が
「街に似つかわしくない!」
「そこの子どもたちのせいで、街の品位が下がったらどうする!」
とかの議論してましたよね。
ケニー・オメガ選手の言う、「”品格”って言葉を出す人間こそ”下品”」ってのがそのまま当てはまる気がします。
棚橋弘至選手は、ずっと「プロレスをメジャーに!」と叫び続けてきました。
ボクもそれには賛同します。というより、是非ともメジャースポーツになって欲しいです。
だからといって、「健全で健康な子どもたちの未来をつくるために」なんて言ってたら
誰が見るんだよ!
「プロレスって子どもの教育にいいから、是非とも我が家でも取りいれましょう」
なんて教育ママがいるんかい!って話ですよ。
エンターテイメントは日常から抜け出せる場所。
そこにまで、「品」や「正しさ」みたいなこと求められたら、
たまったもんじゃないですよ!
もちろん、棚橋選手がそんなこと言いたいんじゃないのは分かります。
「ケニーの片翼の天使を子どもがマネしたらどうする!」
「じゃあ、お前のハイフライフローはマネしないとでも思うのか!」
なんて議論をしたいんじゃないのは重々承知です。
棚橋弘至選手が新日本プロレスの不遇の時代に「エース」とか「太陽の天才児」とか言われ続け、約10年間も不遇の中の一縷の望みであったことは確か。
そして、新日本プロレスがブームになってから参戦したケニー・オメガ選手に一言モノ申したいのは確かでしょう。
でも、それは相手を否定することじゃない。
アントニオ猪木氏の札幌の事件があったじゃないですか?
くりぃむしちゅーの有田さんが「有田と週刊プロレスと」で取り上げた回が。
あの時の猪木さんの回答はなんだったですか?
「お前はそれでいいや」
棚橋さん。ケニーを否定しなくていいんですよ。
「ケニー、お前はそれでいいや」
って言っておけば。
みんなが聞きたかったのは、ケニーをこけおろす言葉じゃなくて、
「でもオレが勝つ!」
って言葉だったのに。
確かに、G1クラマックスの決勝で飯伏幸太選手を「使った」かもしれない。
でもそれが今の棚橋スタイルであることは間違いないんだから、
ごちゃごちゃ言葉ではなく、サプライズで見せて欲しい。
そして、ハイフライフローや、テキサスクローバーとかの
「ザ・プロレス技」でケニーから勝ってほしい。
少し、ずれてる。
棚橋弘至ファンは支持するんでしょう。
でも、プロレスファンが見たいものとは少しずれてる。
でも「推す」けど!