懐古主義ではなく現在進行形でプロレスを観ようとしているのですが、
G1クライマックス決勝
と、
レガシー+記憶=熱狂
って勝手なボクなりの方程式をたてたばっかりに、この画が頭から離れなくなったので、放出しておきます。
2005年G1クライマックス優勝決定戦。
蝶野正洋選手vs藤田和之選手
真壁刀義選手と同期入門した藤田選手。
将来を有望視されていながら、格闘技路線へ変更し、PRIDEに参戦。
その後、「猪木軍」や「外敵」などと呼ばれ、高山善廣選手や鈴木みのる選手、退団した佐々木健介選手らと同じく、新日本プロレスを席巻し、永田裕志選手や中西学選手、天山広吉選手ら「第3世代」を始めとした、新日本の選手らと抗争。
そして、このG1でなんと前人未到の全勝優勝にリーチをかけました。
これにより、「外敵」に全勝優勝させてはならぬと、「ストップザ・藤田」の機運が、新日本プロレスファンの中で高まって行きました。
その気持ちを一身に浴びる蝶野正洋選手。
しかし、蝶野選手の背中を押したのはファンの声だけではありませんでした。
闘魂三銃士の盟友・橋本真也さんの死。
G1クライマックス開幕前の7月11日。
突然の訃報に、プロレス界だけでなく、日本中が悲しみに包まれました。
その気持ちは、G1決勝の蝶野正洋選手に託されました。
「蝶野正洋、入場!」
その瞬間に掛かったのは、蝶野選手のテーマ曲「CRASH」ではなく、
橋本真也さんの入場曲「爆勝宣言」!
全ての思いが爆発した両国国技館!
そして、蝶野正洋選手の意地のケンカキック大連発!
藤田選手の「心を折った」蝶野選手の
「大爆勝」!
この時を振り返る蝶野正洋選手。
ボクの「脳みそ」の中にある記憶は、
「リングの魂」のスペシャル。
南原清隆さんや、ビビる大木さん、武藤敬司選手のモノマネをした神無月さん。
そして、橋本真也さんの親友、勝俣州和さんらが、橋本真也さんのVTRを振り返りながら追悼されていました。
そこへ、G1の激闘を終えたばかりの蝶野正洋選手も出演。
入場時に「爆勝宣言」が掛かったことを、
「これから闘うってときに、アレはないよなー」と。
「でも、破壊王の意思は受け継ぎました」と発言されました。
蝶野正洋選手が、「爆勝宣言」が掛かる事を
知っていたかどうかは、もはや、問題ではありません。
レガシー+記憶=熱狂。
という概念は、プロレスファン全ての心に刻まれているんだと思います。
さあ、熱狂させてくれ!棚橋!ケニー!
あえて、橋本真也選手の言葉を借ります。
「新日本プロレスはこんなもんじゃないんだよ!」